各国社会主義政党

非共産主義的社会主義政党の動向は大きく三つの群に分けてとらえることができます。第一は西ヨーロッパのラテン系諸国を除いた国で、そこの社会主義政党は議会においても、しばしば過半数ないし3分の1に近い議席数を占め、単独または連立で内閣を組織し、それに至らない時も、有力な反対党として政府に影響を与えています。その顕著な例はスウェーデン社会民主党で、1930年代の初期以来連続して政権をとり、世界で最も完備した福祉国家を造り上げました。イギリス労働党も第二次大戦後二回にわたり政権をとっており、西ドイツでは、かつてはマルクス主義の階級政党であった社会民主党が、今日では完全な民主社会主義の自民政党となり、ブラントを首相とする現在の政府は、東側諸国との間の平和の増進に努力しつつありました。第二の群は、フランス、イタリアなどの社会党に見られる例です。これらの諸国の場合は、社会党内部でイデオロギー内の対立があり、共産党が強いため、社会党の左派と共産党が時に協間し、時に対立しています。第三はアジア、アアフリカ及び南米の新興国の場合で、これら諸国の社会党は流動的でなお弱く、イスラエル、シンガポールなどでは社会党が政権をとっている国もあります。

社会主義とお金

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