社会主義の語源

ヨーロッパで社会主義という語が初めて用いられたのは、１８２０年代の終りで、４０年代には、当時の私有財産の不可侵と自由競争とに基礎をおいて資本主義社会を克服して、経済力の社会的統制に基づく新しい社会体制を主張する思想を漢然と社会主義という語で言うようになりましたが、具体的にどのような社会体制を指すかは、一人一人異なっていました。その後、多くの社会主義者と称される人々が現れましたが、その思想の種類は、極端にいえば社会主義者の数だけあるといってもよいものでした。その内容は、歴史的に検討しなければならないものでした。