改良主義

改良主義とは革命を排して、浙進的に社会改良的な政策、例えば完全雇用政策や社会保障政策などを積みかさねて、社会主義の理想とする自由、平等、博愛の社会に割達しようとする思想を一般的に言います。しがしこの語が広く用いられるようになったのは、ドイツ社会民主党でベルンシュタィンが修正主義を唱えたとき以来です。以後マルクス主義的革命主義者の陣営内では、修正主義と並んで改良主義という名称は、労働運動を裏切る悪の象徴として便われていました。彼らにいわせると、改良主義とは、資本主義の枠組内での改良にかぎず、それは結果において資本主義の延命策に過ぎない、ということになります。しかし実際には、改良政策を重ねる結果は、資本主義の枠組そのものを変えていくことになり、事実現代の北欧諸国やイギリスなどは19世紀の資本主義と異なり、計画的要素を強めつつあり、それを修正資本主義と言いますが混含経済体制の福祉国家というかは定義の問題に遇ぎません。

社会主義とお金

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