混合経済

経済学では理念型として資本主義と社会主義の経済体制を対比させ、19世紀中旬のイギリスと革命直後のソ連とがその理念型に比較的近いと言われてきました。しかし第二次大戦後先進資本主義国家では、政冶的民主主義の強化により政治の経済への介入により、若干の産業が国有化され、計画経済的要素を強めてきました。その結果、計画経済と自由経済を統合した経済体制が生れ、純然たる資本主義でも社会主義でもない意味で混合経済体制と言われることがあります。
一方ソ連でも計画経済の行きづまりの結果、フルシチョフ時代には、自由経済的要素を強め、企業の自主性を強め、収入と支出の差額である利潤の増大を奨励しつつありました。共産主義国家と自由民主主義国家とは政治制度の差があるため、その経済制度にもなお差がありますが、双方とも混合経済体制に収束しつつあると言う意見もありました。

社会主義とお金

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